トイレのリノベーションは考えることがいっぱい?

公開日:2022/01/01  最終更新日:2023/04/21

トイレのリノベーションを行う目的といえば、もちろん快適な空間にすること。最新の設備を導入するなど、こだわりたいポイントはたくさんあると思います。しかし、あまり深く考えずに妥協してリノベーションしてしまうと後から後悔することになりかねません。快適なトイレを作るためのポイントや失敗例を紹介するので参考にしてください。

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トイレのリノベーションでよくある失敗例

トイレのリノベーションを行う際に、タンクレストイレなどこだわった製品を使用することで清潔感のある空間に仕上がるため気分も上がることでしょう。しかし、現状の不満点やリノベーション後のイメージを上手にまとめられていないと、使い勝手が良いトイレはできません

また、予備知識が足りていないと失敗してしまう可能性もあります。ここではトイレのリノベーションでよくある失敗例を3つ紹介します。

床材の黒ずみ

トイレをリノベーションする際に、他の部屋や廊下にあわせて床を貼り替えたいと考える方が多いようです。トイレ空間を落ち着きのあるオシャレな雰囲気にするために、デザイン重視で無垢材や複合フローリングといった木材の床を選ばれることがありますが、1年も経たずに床が黒ずみだらけになってしまったという事例があります。

床材は材質によっては水に弱いものがあり、製品によってはアンモニアやトイレ用洗剤が付着すると、腐食や変色してしまう場合があるので注意が必要です。木材の床は見た目こそオシャレですが、トイレには不向きだと言われています。

トイレサイズの間違い

トイレはすべて同じサイズに思えるかもしれませんが、いくつかのサイズがあることをご存知でしょうか。トイレ空間の広さを考慮せずにショールームなどで見たものをそのまま注文してしまうと、リノベーション後に狭く感じることがあります。狭いトイレ空間の場合はサイズが小さいタイプのトイレを検討すると良いでしょう。

ドアタイプの選択ミス

気にしたことが無いかもしれませんが、トイレのドアの開き方はとても重要なポイントです。内開きのドアにしたために出入りがしにくくなったり、スリッパが置けなくなったりといったケースがあります。

内開きのドアのトイレの中で人が倒れ、ドアにもたれかかるような体勢になると、外からドアが開けられなくなってしまうことも考えられます。介護が必要な方がいる家庭などには内開きの扉はおすすめできません。もし廊下にドアを開けるスペースがない場合は、引き戸タイプや折れ戸タイプを検討しましょう。

使いやすいトイレ空間にするには

使いやすいトイレ空間は清潔に保たれていることが条件です。ご自宅のトイレを清潔に保つためには、掃除しやすいスペースの確保や汚れのつきにくい便器や部材選びがポイントだと言えるでしょう。失敗例を参考に床材を耐水性・耐アンモニア性のあるものにすれば長く清潔に保てるようになります。

また、トイレには常に水があるため湿度が高く匂いも気になる場所なので、密閉性の高いマンションのトイレには換気扇が必須です。換気扇が汚れていると排気能力が落ちてしまうので、掃除のしやすさも考慮しましょう。調湿・消臭機能がある壁材にすればさらに効果的です。

マンションでは窓のないトイレが採用されていることもありますが、外の明かりを採光できない場合は照明もポイントです。明るさは健康チェックができて掃除もしやすい明るさを確保しましょう。夜中にトイレが明るすぎるのがイヤな場合は、調光・調色タイプの照明がおすすめです。

また、トイレ内にトイレットペーパーや掃除道具、洗剤など収納したいものが多くあります。狭い空間なので、収納は機能的に実際の使い勝手を考えて使いやすい収納の位置や高さを決めましょう。

バリアフリーで高齢者にもやさしいトイレを

トイレのリノベーションを行うにあたって、安全性もとても重要です。小さな子どもや高齢者がいる家庭では特に配慮しなければなりません。

今は不自由を感じていなくても、年齢を重ねるにつれてトイレに行く回数が増え、座る・立つという動作が難しくなるかもしれません。そうしたことを考慮すると、バリアフリーを意識したトイレにしておけば長年にわたって安心して使えるようになるでしょう。

小さな子どもや高齢者の居室からトイレまでの距離はできるだけ短くしてあげたいものです。間取りに制限があっても、トイレの向きや出入口の方向を変えることで動線は大きく違ってきます。

また、足腰が弱い方の場合、座る・立つ動作を少しでも容易にするために手すりを付け、スペースを確保するためにトイレは広めにすると良いでしょう。どうしても面積が限られる場合は、折りたためるタイプの手すりもあるので参考にしてください。

出入りを楽にできるようトイレと外の床の段差をなくすことに加え、扉自体にも配慮しましょう。失敗例で挙げた内開きのドアだと中で転倒した場合、救助が困難になります。バリアフリーの面からも開閉や介助がしやすい引き戸や折れ戸がおすすめです。

 

トイレのリノベーションについて失敗例や使いやすいトイレ空間にするポイントを解説しました。温熱・温水便座をはじめ、リモート洗浄ボタンや自動洗浄など、トイレの便利な機能は日々進化しています。年齢を重ねるとトイレ内でのいろんな動作がむずかしくなるので、リノベーションの際はこうした便利な機能を取り入れることも検討すると良いでしょう。

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