リノベーションを機に断熱窓にしよう!断熱窓にするメリットとは

公開日:2022/09/15  最終更新日:2023/04/21


最近人気を集めている、中古マンションのリノベーション。理想の間取りにできる上に、新築マンションや注文住宅よりもコストを抑えられるのが大きな魅力です。そんなリノベーションでは間取りや設備に目が行きがちですが、ぜひ見直してほしいのが「窓」です。ここでは、窓の中でもメリットの多い「断熱窓」についてご紹介します。

実績豊富なおススメ業者「詳細はこちら」

断熱窓とは

断熱窓とは、熱を通しにくい作りの窓です。断熱窓にもさまざまな種類があり、窓のガラスが2層になっているものや、3層になっているものがあります。日本は季節によって大きく気候が異なり、夏は暑く、冬は寒くなります。そんな厳しい気候のとき、夏はどんなにエアコンを入れても部屋の中が暑くなったり、逆に冬は暖房をつけても部屋の中が寒くなったりするといった経験はありませんか?

実は空気は、温度の高いところから低いところへ移動をし、同じ温度になろうとする性質を持っています。そのため、夏は外の暑い空気が室内に入ってきて、冬は室内の暖かい空気が外に逃げてしまうのです。そして窓は、その空気の出入り口となっています。断熱窓は、温度の高い空気が移動するのを遮ってくれる効果があります。

断熱窓にするメリット

断熱窓には、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?

夏は涼しく、冬は暖かく保てる

上述したように、断熱窓は温度の高い空気が温度の低い空気のところへ移動するのを遮ってくれます。つまり、夏は外の暑い空気が室内に入るのを防ぎ、冬は室内の暖かい空気が外に逃げないようにしてくれるのです。そのため、部屋の温度を夏は涼しく、冬は暖かく保てます。

省エネに繋がる

断熱窓にすることで部屋の室温を快適に保てることから、冷暖房機器の使用を必要最低限に抑えられます。そのため、省エネにつながるのです。光熱費も削減できるので、お財布にも優しくなります。

防犯性もアップ

断熱窓は、空気の移動を遮るだけでなく、不審者の侵入からも守ってくれます。実は、空き巣などの不審者の侵入は、6割以上が窓からです。しかし断熱窓なら、ガラスが2層や3層になっているため、窓が割れにくくなり、不審者も侵入しにくくなります。

断熱窓に変更すると補助金・助成金が利用できる

断熱窓に変更すると、国や自治体の補助金や助成金が利用できます。ここでは、国が実施している補助金・助成金制度をご紹介します。

既存住宅における断熱リフォーム支援事業

この補助金制度は、リフォームによって、省エネ効果15%以上が見込まれる高性能な断熱材や窓ガラスを設置すると利用できます。マンションの省エネ化を目的としているため、住宅の全窓改修が条件です。補助金は、補助対象経費の3分の1以内で、1戸あたり15万円が上限とされています。

こどもみらい住宅事業者支援事業

こども未来住宅事業者支援事業は、子育て世帯や若者夫婦世帯に向けたもので、省エネ性能をもった住宅の取得、または改修を促進する事業です。こどもみらい住宅事業者支援事業を利用するには、こどもみらい住宅支援事業に登録をしている事業者が申請しなければなりません。そのため、こどもみらい住宅事業に登録している事業者にリフォームを依頼して、工事請負契約を締結する必要があります。

また、こどもみらい住宅事業者支援事業の補助金額は、リフォームする窓の大きさによって異なります。面積1.4平方m以上の大サイズの場合、ガラス1枚あたり8,000円の補助額が出ます。面積0.8平方m以上、1.4平方m未満の場合は6,000円、面積0.1平方m以上0.8平方m未満の場合は2,000円です。

またこの事業では、ガラス交換だけでなく、内窓の設置や外窓の交換でも補助金が出ます。内窓設置・外窓交換の場合、面積2.8平方mの窓であれば、1箇所あたり2万1,000円、面積1.6平方m以上2.8平方m未満の場合は1万6,000円、面積0.2平方m以上1.6平方m未満の場合は1万4,000円の補助金が給付されます。

長期優良化リフォーム推進事業

長期優良化リフォーム推進事業は、窓を含めてリフォームすることで、長期にわたって安心して暮らせる住まいづくりをしたい方向けの補助金制度です。そして、インスペクションという住宅の専門家によって調査を実施し、調査結果に基づいてリフォーム内容を決めることが条件とされています。

長期優良化リフォーム推進事業は、評価基準型と認定長期優良住宅型の2つの事業タイプに分けられます。通常申請では評価基準型となっており、劣化対策、耐震性、省エネルギー対策、維持管理、更新の容易性が補助対象項目です。窓ガラスのリフォームは、このなかで省エネルギー対策に含まれます。補助金額は、補助工事単価を積み上げた金額の3分の1、もしくは補助対象に該当する工事費の3分の2です。

まとめ

リノベーションを機におすすめしたい断熱窓についてご紹介しました。リノベーションは、理想の暮らしやすい間取りや設備の設置と同時に、家族が快適に過ごせる家づくりがとても大切です。1年中過ごしやすい室温を保ち、快適に過ごせる家にするためにも、リノベーションを考えている方はぜひ窓も断熱窓に変更してみてはいかがでしょうか。

おすすめ関連記事

SEARCH

新着記事

マンションリノベーションにおける魅力的なソリューションとして注目を集めているのが、自然素材の活用です。無垢材、竹などの天然素材は、空間に温かみと豊かな質感をもたらし、快適な居住環境を演出しま
続きを読む
マンションのバルコニーやベランダは、私たちの生活空間の一部として大切な場所です。リノベーションでバルコニーやベランダをより快適で機能的にできますが、メリットやデメリット、さらには注意点も存在
続きを読む
マンションリノベーションは、おしゃれなマイホームを手に入れるための人気の方法です。しかし、集合住宅の特性上、工事中の騒音や引っ越し後の生活音による近隣トラブルが発生するリスクもあります。今回
続きを読む
リノベーション関連コラム