リノベーションで無垢床を採用する際の注意点!

公開日:2021/12/15   最終更新日:2023/04/21

この記事を見ている方はリノベーションをする際の材料選びで、無垢材を検討されている方ではないかと思います。無垢材を使用した床では足腰の負担を軽減したりリラックス効果があったりする反面、もちろんデメリットもあります。ということで今回はリノベーションで無垢材を採用する際の注意点について紹介します。

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無垢床の特徴と魅力

まずは無垢床のメリットをご紹介します。

リラックス効果が期待できる

森林浴をすると精神が安定したり、高血圧を抑制したりするなど人体によい影響を及ぼします。これは木々が外敵を寄せ付けないために発している「芳香性フィトンチッド」という物質が部分酸化するときに、マイナスイオンを発生させるのです。

フィトンチッド(phytoncide)という言葉は、ロシア語の「phyto:植物」「cide:殺す」を組み合わせた造語です。このフィトンチッドは生えている木だけでなく、木材からも発せられることが分かっています。そのため無垢の木を使用した床で生活することにより、家の中でリラックス効果を享受できるのです。

愛着が生まれる

無垢材は天然素材であるため、メンテナンスや施工に手間がかかります。しかしメンテナンスに手間をかけるからこそ愛着が生まれるのではないでしょうか?無垢材は植物に似ています。

植物は水やりや土のお手入れなどをしないとすぐに枯れてしまいますが、人口の植物はかれることはありません。しかしその植物に時間や手間をかけたからこそ、愛情が持てるといえるのです。

無垢材は傷も付きやすく、反りもあって扱いにくくもあります。しかしそれも含めて価値になって行くのが無垢材の特徴です。

断熱効果・調湿効果

木材には熱伝導が低いという特徴があります。そのため熱を通しにくく逃がしにくい素材といえるでしょう。無垢材のフローリングにリノベーションすることによって冬場でも足元が温かく過ごせます。

また調湿効果も無垢材を使用するメリットです。無垢材は空気が乾燥しているときには水分を放出し、空気が湿っているときには空気中から水分を吸収する性質を持っています。

そのため湿度を一定に保つ効果が期待できます高温多湿な日本の夏では、無垢材の調湿効果の恩恵を感じやすく、快適に過ごせるでしょう。

手がかかる?無垢床採用時に注意したいポイント

無垢床のよさはわかりましたが、もちろんデメリットもあります。

お手入れを素材によって変える必要がある

無垢材は一般的なフローリングに比べて、定期的な掃除やメンテナンスが必要になります。また無垢材のメンテナンスは素材によって方法を変え無ければならないので多少手間がかかってしまいます。

無垢材のメンテナンスを行う際は「塗料の有無」「表面加工の違い」に注意したうえで行うことが大切です。表面加工にはサンディング下地やカンナ仕上げが主流となっているため、よく調べてメンテナンスを行いましょう。

上張り

無垢材のフローリングにリノベーションする際、上張りには注意しましょう。無垢材を使用した床のリノベーションには「張替え」「上張り」の2種類あります。

上張りは張替えに加えて費用が安いのがメリットですが、下地が傷んでいると耐久性に問題が出てくる可能性もあります。上張りをする際は、下地の年数や素材などを考慮したうえで、施工会社の方と相談するようにしましょう。

リノベーションで無垢床にする場合の費用

リノベーションで無垢床にする際どれだけ費用がかかるか気になりますよね。ということで、ここからは値段別に無垢床の材料の相場を検討してみましょう。(※1m²の値段で比較しています。)

1万円以下の無垢材

チーク:7,000円
耐久性と耐水性に優れた素材で、他の素材に比べて色合いが暗い部類に入ります。和室・洋室どちらにでもよく馴染むため使用用途が豊富なのが魅力です。

レッドパイン(欧米産):3,000円
パインは木材の中でも価格差があり、レッドパインは比較的安い部類に入ります。

アカシヤ:7,000円
世界的に家具や製品に使用されています。色は暗みがかったブラウン系です。

1万円程度の無垢材

オーク:1万円
フローリングの定番素材。耐久性にすぐれ硬度が高いのが特徴です。

杉:1万円
建築材料として昔から使われてきた素材。柔らかさが特徴で足触りのよさがあります。

カバ:1万円
黄白色のカバは、耐久性と柔軟性にすぐれたバランス型の木材です。木目が細かく美しいことからインテリアなどにも使われています。

メープル:1万円
広葉樹であるため強度が強く、白みがかった色が特徴。

1万円以上する無垢材

クロマツ:1万5,000円
先程紹介したレッドパインとクロマツは同じ種類の木ですが値段が大きく変わります。パインは柔軟性がありバリアフリー住宅には最適です。

サクラ:1万3,000円
サクラは見た目がよく、光沢感が感じられる木材です。

ヒノキ:1万2,000円
耐水性に富んだヒノキは、よく浴槽などに使われます。ヒノキの香りにはリラックス効果や抗菌作用がありカビの繁殖を抑制してくれるでしょう。

ウォールナット:1万5,000円
耐久性が高く耐衝撃性に強さを発揮します。重量感のある質感と色合いが特徴の木材です。

 

今回は無垢材を利用する際の注意点と、無垢材の魅力や特徴について紹介しました。お手入れが大変で、気を使う素材ではありますが一度住んでみると愛着に代わっていくようです。リノベーションで無垢材の床を検討されている方は、メリット・デメリット双方を考慮したうえで検討してみてください。

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