中古マンションでもリノベーションで人気に?その理由とは

公開日:2022/01/15   最終更新日:2023/04/21

新築マンションを購入するよりも、中古マンションを自分の好きなようにリノベーションして、個性的なマイホームを実現するという方法に注目が集まっています。ここでは、リノベーションを前提とした中古マンションが人気の理由について解説します。リノベーション可能な物件を購入する際のポイントについて、見ていきましょう。

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中古マンションのリノベーション物件が人気な理由

中古マンションのリノベーション物件が人気な理由として最初にあげられるのは、新築マンションを購入するよりも、リーズナブルであることです。

新築マンションは、誰かが購入した時点で中古マンションになり、築年数が古くなるほど安くなります。物件は中古で安く購入する分、リノベーションへ費用をまわして、注文住宅のような理想の住まいを得ようというところが人気のポイントです。

新築マンションの場合は、決められた間取りを優先して、家具などを選ぶ必要があります。リノベーションすることが前提であれば、自分の好みにあわせて間取りを決め、コンセントの増設や位置の変更、古い設備を最新の高機能なものに変えることも可能です。

家族構成やライフスタイルに応じて自由に設計できるところが、中古マンションのリノベーションが注目を集める大きな理由です。

リノベーションOKのマンションを購入する際のポイント

リノベーション可能な物件選びには、いくつかのポイントがあります。まず建物の築年数です。

マンションの資産価値は、購入時点より年々下がり続けます。築20年あたりで下落は安定し、築25年から30年以降はあまり変わらないというのが一般的です。このことから、築浅のマンションよりも築20年以上の物件を選ぶことが、目安となります。資産価値が安定し、将来的に売却することになっても損が出にくいからです。

マンションの価格は、同じような条件の物件をインターネットで検索して、相場を知っておきましょう。適正価格を知ることも、購入の指針となります。

次に、立地の地盤と耐震性の確認です。その建物がどういった地盤に建てられているか、土砂崩れや浸水などの危険性はないか、詳しくは国土交通省が公開しているハザードマップで確認できます。

耐震基準は、約40年前である1981年に改正された建築基準法を境に、新耐震基準と旧耐震基準に分かれます。新耐震基準が認められるには、震度6強から7程度の大規模地震でも倒壊は免れるだけの強度が必要です。

旧耐震強度の場合、耐震診断を行って新耐震基準をクリアするか、改修や耐震補強を行って新耐震基準並みの耐震性があると認められると、耐震基準適合証明を取得できます。建物自体の安全性を把握するためにも、耐震強度はチェックしましょう。

しかし、マンションの管理状態がよくないと、せっかくの耐震性も台無しになります。築浅でも管理が悪いマンションより、管理が行き届いた古いマンションの方が、評価額が高くなることがほとんどです。

管理状況については、マンションの修繕計画と修繕積立金の状況を、修繕計画書や重要事項説明書で確認することも重要になります。

マンションの共用部分もチェックすべきポイントです。エントランスのオートロックやエレベーター、宅配ボックスがない、集合ポストが小さいといった設備の古さ、ゴミ捨て場のルールなど、変えられない共用部分が長く住むうえで許容できるかということも、検討するべきでしょう。

リノベーションする際の注意点

好きにリノベーションできるといっても、建物によってできる範囲が異なります。その取り決めをまとめたものが、管理規約です。

マンションには、住民が共同で使用する共用部分と実際の住まいにあたる専有部分があります。専有部分は、玄関ドアの内側、窓やベランダサッシの内側の範囲です。ドアそのものやバルコニーやベランダ部分は、共用部分となります。リノベーションが可能となる専有部分の範囲を正確に把握するためにも、管理規約を確認し、不明な部分は管理組合に相談しましょう。

建物の構造には、おもに二つあります。柱と梁で建物を支えるのがラーメン構造、壁で建物を支えるのが壁式構造です。壁式構造の場合、壁をなくして広い間取りに変えたいとしても、構造壁の位置によっては実現不可能なケースがあります。キッチンやトイレなどの水回りの位置を変えたい場合も、給排水管があるパイプスペースの位置によっては制限が出ます。

このように、理想の物件が見つかったと思っても、構造上の制限があったり、管理規約を確認したら思うようにリノベーションができないと判明したりすることもあります。物件探しと並行して、どんな住まいを作るのか、リノベーションのプランニングも進めることが大切です。

また同時に、入居までのスケジュールと資金計画の確認も重要です。住宅購入とリノベーションは、走り出すと同時に決めなければならないことがたくさんあります。妥協して後で後悔しないように、よく考えて行動しましょう。

 

リノベーションを前提とした中古マンションが人気の理由について、お伝えしました。自分好みの間取りや内装にリノベーションできる上に、新築マンションよりも比較的リーズナブルにマイホームが持てる中古マンション。とはいえ、大きな買い物であることに違いはありません。中古マンションの特徴を充分理解して、自分らしい理想の住まいを実現させましょう。

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