火災に備えよう!リノベーションで安全な住まいづくり
もし、マンションで火事が起こったら慌ててしまいますよね。ここでは、マンションで火災が起きたときの対処法や、火災に備えたリノベーションについて触れていきます。ぜひ参考にしてください。
マンションは耐火建築物
「耐火建築物」は建築用語なので知らない人は多いでしょう。耐火建築物とは、建築物が火に対してどれだけ耐えることができるのかを表します。
具体的には、建築の主要構造部(柱、はり、床、壁、屋根、階段など)に一定の耐火性能を持っていて躯体が燃えずに耐えられる構造のことです。最大3時間は火災から耐えられるようにできていますが、階数や構造部分によって異なります。
・最上階から数えた階数が4以内の階(20階建てのマンションの場合は17~20階)
間仕切壁、外壁、柱、床、はり…1時間
屋根、階段…30分
・最上階から数えた階数が5~14以内の階(20階建てのマンションの場合は6~15階)
間仕切壁、外壁、柱、床、はり…2時間
屋根、階段…30分
・最上階から数えた階数が15以上の階(20階建てのマンションの場合は1~5階)
柱、はり…3時間
間仕切壁、外壁、床…2時間
屋根、階段…30分
鉄骨鉄筋コンクリート(SRC造)、鉄筋コンクリート(RC造)、レンガ造、モルタル造の建物が当てはまり高層マンション、公共施設や商業施設に多く用いられています。耐火建築物で火災が起きたとしても、近隣の建物への延焼を防ぐ構造にもなっているため周りからの被害が少ないのが特徴です。
地域によっては耐火建築物にしないといけないところもあり、防火地域に指定されているところでは3階建以上若しくは延べ面積100㎡以上となります。なかには似た用語があり、耐火建築物の他に準耐火建築物、防火建築物があり、意味も異なりますので注意してください。耐火建築物>準耐火建築物>防火建築物の順に耐火性能があります。
マンションで火災が起きるとどうなる?
一軒家は自分や家族が住んでいるので火災に気を付ければ済む話ですが、マンションの場合は多くの人が1つの建物に住んでいるため、1住戸が火災を起こしてしまうとどうなるのか疑問に思うことがあるのではないでしょうか?「隣の部屋が火災を起こしてしまったら、うちも燃えてしまうのでは」と心配する人もいるかと思います。
マンションは一軒家やアパートと違い、人が多く住む以上、耐火建築物にしなければいけません。しかし、耐火建築物だからといって完全に防げるわけではありません。では、マンションで火災が起きたらどうすればよいのでしょうか?結論として、火災が起きたときに最初にすることは次の4つです。
大声を出してたくさんの人に気付かせる
火災が起きたときは、すぐ大声を出してたくさんの人に気付かせることです。大声を出すことにより、たくさんの人がやってきて作業効率が上がります。火災後、時間が経つほど火災が広がり手遅れになってしまうので、気付いたときは即大声を出しましょう。
素早く初期消火を行う
大声を出してたくさんの人に気付いてもらったら、いざ消火器で火を消します。人が多いほど火を消す時間が短縮できます。しかし、なかには消火器の使い方が分からない人もいるでしょう。そうなると消火器の使い方を考えているうちに火災が広がってしまいるため、火災が起こる前の今からでも消火器の使い方は覚えておいてください。
炎が天井に届くまでなら初期消火で充分可能です。油ものを料理しているときによく起こりますので、キッチンに消火器を置いておくことで素早く初期消火ができます。
消防に連絡する
火災が小さいうちに素早く消火ができればよいのですが、大声出しても人があまり集まらなかったため、火が広まってしまったときは消防に連絡します。
消防への電話番号は119です。消防に連絡しようと思っても、番号が分からず手が止まってしまう人もいるでしょう。そうならないために、ネットなどで電話番号を調べ、事前に携帯・スマホのメモ帳に書いておくことをおすすめします。火災が起きたときに即連絡できるようにするためです。
もし、可能であれば家族や知り合いの方にも連絡してみましょう。自分が分からないことが分かるかもしれません(火の消し方について知っているかもしれません)。
外へ避難する
消防に連絡した後は、一刻も早く外へ避難します。マンションにエレベーターがある場合でもエレベーターは使わず、階段またはベランダにある避難はしごから避難してください。エレベーターだと火災中に停電する恐れがあり危険です。
火災の煙には有毒な一酸化炭素が含まれているため、吸い込むだけで重い病気になってしまい、やがて死に至ることがあります。そのため、非難するときは一酸化炭素を吸い込まないように口と鼻をハンカチやタオルなどでしっかり防ぎ、一酸化炭素は空気より少し軽いため天井に近いほど危険なので、しゃがみながら歩くようにしましょう。
ちなみに、一酸化炭素の密度と比重についての計算方法は下記の通りです。
重さのほうは空気が1.293kg/m3、一酸化炭素が1.250kg/m3なので『一酸化炭素(CO)の比重=1.250÷1.293=約0.967』となります。
リノベーションでできる火災対策
ここまで火災が起きた際の対処についてお伝えしましたが、やはり未然に防げるに越したことはありませんよね。火災を未然に防ぐためにできることとして、古いマンションであればリノベーションが挙げられます。リノベーションする際に火災に強い仕様にするだけで、火災を未然に防ぎやすくなるでしょう。
耐火建築物だからといって火災がないわけではありません。万が一、火災が会った場合に備え火災警報器を用意しておくとで事前連絡してくれますので、いち早く気付けます。
避難用として外部への避難経路として各部屋のベランダに避難はしごがあれば尚安心できるでしょう。それらはリノベーションで解決できることなので、自分の済んでいるマンションにない場合は設置しておくことをおすすめします。
今回は、マンションのほとんどは耐火建築物のためあまり被害が少ないこと、火災が起きたときの行動、リノベーションである程度火災を防ぎやすくなることをお伝えしました。記事通りに行動するだけで、火災に対しての不安や心配が少なからず抑えられるので、今後のためぜひ覚えておいてくださいね。
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引用元:https://www.denplus.co.jp/創業14年目で神戸・大阪を中心に関東エリアでも高い実績を誇る
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