新築と中古をリノベーションするならどちらがお得なのか
マイホーム購入の際、以前なら新築を考える人が多かったですが、最近では中古の物件をリノベーションする人も増えてきました。新築と中古をリノベーションすること、どちらにもメリットとデメリットはありますが、決め手はどこにあるのでしょうか?双方の最近の動向と共に、リノベーションにどんな魅力があるのかあわせて解説します。
新築マンションの価格はどんどん高騰している
ここ数年、首都圏を中心に新築マンションの価格は高騰する一方です。大まかに見ると2008年のリーマンショックで一時的に暴落はしてしまいましたが、2013年ごろからは再び上昇傾向に転じていて、そこからは右肩上がりです。戸建ての価格はそこまで高くなっていないのに、どうしてマンションの価格だけが高騰しているのでしょうか?
■ 高級マンションの需要が増している
都市部では最近ますます高級マンションの需要が増しています。アクセスがよく、豪華な共用スペースやサービスがある高級マンションは、富裕層からの安定した需要があるため、価格が下がりにくくなっています。
■ コストの高騰
そもそもマンション建設にかかる原材料費や人件費が高騰しているので、マンションの価格も必然的に高くなってしまっています。古い建物を解体するにもコストがかかるため、すでにある古い建物を壊して新築マンションを建てようという動き自体が少なく、新築マンションの数が少ない状況です。そのため価格が下がらず高騰したままになっています。
■ 東京オリンピックの影響
昨年ついに開催された東京オリンピックですが、開催に向けてインフラの整備などを行う必要があったので、建築業界はずっと人手不足が続いていました。人件費の高騰はここにも原因があります。
リノベーションは中古物件に付加価値を付ける
このように、今は新築マンションの価格が高騰しているので、安易に購入できる状況ではありません。そこで注目されているのが中古物件をリノベーションするという方法です。
中古物件は当然新築よりも安く手に入れることができます。立地的に気に入った中古物件があれば、そこを買って、内装を自分たちの好みにリノベーションするという動きが若い人たちを中心に広がっているのです。
新築のように万人ウケする間取りやデザインではなく、唯一無二の個性的な家を作りたいという人には中古物件のリノベーションはぴったりです。また、中古物件をリノベーションした上で売りに出す不動産会社も増えています。
メリット・デメリットを比較して決めよう
中古物件をリノベーションする際には、メリットと同様にデメリットももちろん存在します。では、新築に比べて実際どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?以下で具体的に説明します。
■ メリット
中古物件を買い取り後に自分たちでリノベーションをする場合、最大のメリットは自分たちのライフスタイルや好みに合わせてゼロから作ることができるという点です。リノベーションで変更できる点は意外と多く、壁紙や床、設備などはもちろん、間取りまでも完全に変えてしまうこともできるのです。
マンションの場合、大きな建物の中の一室を買うということになるので、極端にいうとその一室の中の壁をすべて撤去して大きな一部屋にするというようなことも可能です。もちろん物件の現況にもよりますが、すでにできあがっている新築マンションを買う場合に比べてかなり自由度が高くなることは確かです。
また、新築であれば手が届かないような価格になってしまう立地でも、中古なら買うことができるという場合もあります。都心へのアクセスや立地を諦めなくて済むので、コストパフォーマンスの点から見てもお得といえます。
■ デメリット
逆にデメリットとしては、部屋の中を新築同然にしてもやはり建物自体は古いため、共用部分の劣化や古さはどうしようもないということが挙げられます。
とくに気になるのは玄関のドアやベランダ、エレベーターなど、実際に自分が毎日のように使うことになる共用部分です。こだわりがある、友人を招いた時に古いマンションだと恥ずかしいという人であれば中古物件のリノベーションは不向きなのではないでしょうか。
また、購入後リノベーションする場合は、新築を買うのと比べてリノベーション会社との打ち合わせや工事業者の選択など、手間が増えます。買ってすぐに住みたい、なるべく早く引っ越したいという人には実際に住むまでの時間がデメリットとなります。
いかがでしたか?新築マンションの価格高騰は今後もしばらく続くと思われ、必然的に中古物件のリノベーションも引き続き需要がある見込みです。マイホーム=絶対に新築!という価値観は少しずつ崩れようとしています。
中古物件をリノベーションする際にはメリットとデメリットがそれぞれ存在します。自分や家族の状況を考え、自分たちには新築か中古のどちらが向いているのかを考えた上で慎重に選択することが大切です。幅広い選択肢でよりよい住まいを選ぶことができたら、それに越したことはありませんよね。
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引用元:https://www.denplus.co.jp/創業14年目で神戸・大阪を中心に関東エリアでも高い実績を誇る
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