マンションのリノベーションには向き・不向きがある?

公開日:2022/01/01   最終更新日:2023/04/21

マンションを探している方の中には、住み心地のよさそうなマンションがなかなか見つからないという人も少なくないでしょう。そういった場合、リノベーションをするという選択肢もあります。しかし、マンションによってはリノベーションの向き・不向きがあります。今回はリノベーションに向いている物件とそうでない物件の特徴を解説します。

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リノベーションに向いている物件とは

「リノベーションに向いている物件」について紹介する前に、そもそもリノベーションとは何かを解説します。リノベーションは、リフォームと同じ意味だと思われる人もいらっしゃいますが、実は別物です。

リフォームは壊れているところを直すのに対し、リノベーションはプラスアルファの考え方で、既存のものをより性能や価値の向上させるために行うものです。たとえば「和風の建物を洋風の建物にする」「かまど風呂を湯船にする」などが挙げられます。

では、リノベーションに向いている物件とはどのようなものなのでしょうか?まず、新築・中古どちらもリノベーションは可能ですが、おすすめは中古物件です。

新築の場合は不動産会社が紹介した資料で物件を選べますが、範囲はあまり広くありません。自分に合った設計があまり見つからず、リノベーションすることになり当然コストも高くなってしまいます。一方で中古の場合は、新築と違って物件が多いため、より自分に合った設計が見つかりやすく、しかもコストも抑えられるのです。

中古物件と聞くと「壊れやすいのでは?」と心配になる方も多いでしょう。しかし一概に壊れやすいというわけではありません。基本的にはその建物の耐用年数から考えるとよいでしょう。マンションは鉄筋コンクリート(RC造)、鉄骨鉄筋コンクリート(SRC造)の場合、耐用年数が47年とされており、これは木造住宅の約2倍です。

中古物件は「年数が経過している建物」ということになります。現在、マンションは一軒家より価格は高くなっていますが、中古マンションにすればかなりの価格が抑えられるでしょう。

中古物件リノベーションするメリットにはどんなものがあるのか?

では、中古物件リノベーションするメリットにはどんなものがあるのでしょう?大きくは「答えが明確に分かる」「コストが抑えられる」「選択肢が豊富」という点が挙げられるでしょう。具体的に解説していきます。

・答えが明確に分かる

新築物件は誰も住んでいない状態なので、「住み心地はどうなのか?」不動産の人に聞いてみても十分に分からない場合もあるでしょう。それに対し、中古物件では一度住んでいる人がいるので、その人に住んでいたときの感想など聞くことで答えが明確になります。

・コストが抑えられる

リノベーションしたら「相当なお金が掛かるのでは?」と心配している人も多いかと思います。しかし中古物件のリノベーションなら、新築物件を購入するよりも約半分程度のコストで済む場合もあります。

また、「価格が安いと性能に影響が来るのでは?」と心配している人もいるでしょう。その点も、リノベーションは新築と同様に性能を強化するために生まれたものなので、安心してよいと云えます。

・選択肢が豊富

「希望するエリアで物件を探したものの、なかなか見つからない」とお困りの方もいるのではないでしょうか?新築物件だと場所が限られているため、よい家が見つからないのが現状です。

仮に、見つかったとしても誰も住んでいないため住み心地が明確に分かりません。それに対し、中古物件のリノベーションをする方法をとれば、選べる物件数は新築物件よりも遥かに多くなります。

リノベーションに向いていない物件は?

リノベーションに向いていない物件とは、新築物件のことを指します。新築に住み始めたばかりで、なかには「もう少し耐久性を上げていきたい」「壁の素材や模様を変えていきたい」と思っている人もいるでしょう。

しかし、万が一間違えた設計をしてしまうと無駄なコストを掛けてしまうことになってしまいます。住み始めてから答えがすぐに分かることではないため、新築でリノベーションはおすすめできません。

新築物件でリノベーションするデメリットとして、「答えが明確に分からない」「コストが高くなる」「選択肢が少ない」の3点が挙げられます。前述した中古物件をリノベーションするメリットと真逆といえます。

リノベーションを考えているなら物件探しは慎重に!

住み心地のよさを手に入れるためには、物件探しが最重要です。リノベーションは中古物件がおすすめと述べましたが、物件選びが適当だと後悔してしまうことにもつながります。慎重に物件を選ぶことにフォーカスしてください。

物件の探し方としては、物件情報のホームページや雑誌などたくさん読むことをおすすめします。また、自分の気に入った物件が見つかったら、必ず実際に足を運んで見学してみましょう。さらに、売買物件情報で探せば、売主に以前住んでいた感想が聞けますので自分に適した物件が見つかりやすくなります。

 

リノベーションを前提とするなら、新築物件よりも中古物件のほうがおすすめです。物件選びの選択肢が多くなるだけでなく、自分好みに住み心地のよい家にできるうえに、場合によっては新築を購入するよりも安く済むこともあります。

新築物件にこだわることも大事ですが、中古物件もたくさんあるのでいろいろと探してみるとよいでしょう。きっとあなたに適した物件が見つかるはずです。

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